他者の期待に応えることで、存在価値を感じてしまう人は少なくありません。
必要とされている安心感は心地よいものです。
ただ、その構造のまま生きると、知らぬ間に人生の主導権を手放してしまう。
ここに大きな落とし穴があります。
誰かに喜ばれたい、嫌われたくない。
そんな思いが行動の根底にあると、日常の選択が他人基準になる。
好かれていれば大丈夫。
期待に応えなければ愛されな…
Published on 3 weeks ago
ハーバード大学で最も人気を集めるリーダーシップの講義を担当するロナルド・ハイフェッツ教授は、優れたリーダーの条件として「ワークバック」を挙げています。
ワークバックとは、部下が抱える課題をすぐに奪わず、相手に返す姿勢のこと。
シンプルだけれど、かなり本質的な考え方です。
多くのリーダーは、困っている部下を見ると反射的に手を差し伸べてしまいます。
指示を出…
Published on 3 weeks, 1 day ago
超一流の方々を拝見すると、例外なく人格者だと感じます。
器が大きく、静かな余裕があり、周囲に安心感を与える存在。
その一方で、最初からそうだったわけではありません。
むしろ若い頃は、川の上流に転がるゴツゴツした岩のように尖り、理想と勢いで突き進んでいた方が多い印象です。
ときに仲間と衝突し、社員が離れてしまうこともある。
家族との関係がぎくしゃくし、孤独に向き合う…
Published on 3 weeks, 2 days ago
幸運は、いつも幸運の顔をしてやってくるとは限りません。
むしろ、不幸の顔をして現れることのほうが多いものです。
スタッフの不正をきっかけに、会社の仕組みが整う。
業績の悪化をきっかけに、新しい事業の芽が生まれる。
そんな逆転劇を、私はこれまで何度も目にしてきました。
人生も経営も、「不運に見える出来事」が転機になる。
その瞬間には気づけなくても、振り返れば「あの出来事があっ…
Published on 3 weeks, 3 days ago
私たちは、何かを変えたいと思ったとき「どうすればうまくいくのか」という「正解」を探しがちです。
でも実は、変化のプロセスはひとつの完璧な方法を見つけることよりも、
「試して、観察して、調整していくこと」
の積み重ねなんです。
心理学の世界では、この過程をとても大切にしています。
たとえば、NLP(神経言語プログラミング)という心理学の分野でも、人が理想の状態に近づくためには、いくつかの段階を…
Published on 3 weeks, 4 days ago
どんな仕事にも、必ず「定義」があります。
その定義を少し変えるだけで、同じ仕事がまったく違う輝きを放つことがあります。
たとえば、写真スタジオ。
多くの人はそれを「写真を撮る場所」と考えます。
けれど、もしそれを「幸せを保存するビジネス」と再定義したら、どうでしょう?
お客様が笑顔になる瞬間をただ撮るのではなく、その瞬間を形にして残すことで、あとで見返したときに再び幸せを感じられるようにする…
Published on 3 weeks, 5 days ago
人は、結局「すごい人」よりも「安心できる人」と一緒にいたいものです。
どれだけ有能でも、どれだけ正しいことを言っても、そばにいると緊張する人のもとには人は集まりません。
正論よりも共感。正しさよりも温かさ。
人が惹かれるのは、頭の良さよりも心の落ち着きなのです。
本当に信頼される人に共通しているのは、覚悟です。
覚悟のある人は、言葉よりも空気でわかります。
どんな状況でも動じず、静かに構えて…
Published on 3 weeks, 6 days ago
ある日突然、「実は辞めようと思ってます」と言われる。
いわゆる「びっくり退社」
上司は驚くが、本人にとってはずっと前から決めていたこと。
ここにこそ、マネジメントが見落としがちな盲点があります。
退職は、突発的な出来事ではありません。
ほとんどの場合、小さな違和感の積み重ねで起こります。
些細な不満、蓄積した疲労、職場での孤独感、行き場のない不安。
…
Published on 4 weeks ago
最も難しい決断とは、実は「絶不調のときに立ち上がること」ではありません。
本当に難しいのは、絶好調のときに手を引くことです。
転職も、会社の売却も、あるいは新しいチャレンジへの一歩も。
人は調子がいいときほど、現状を維持したくなるものです。
しかし、「まだいける」「もう少しだけ」と考えた瞬間、勢いの波は静かに下り坂を迎えていることが多い。
成功の波には必ず終わ…
Published on 4 weeks, 1 day ago
ミスを責めるチームは弱い。
ミスを共有できるチームは強い。
この違いが、組織の成長スピードを大きく分けます。
失敗を責める文化があると、人は無意識のうちに挑戦を避けるようになります。
新しい提案を控え、判断を他人に委ね、ミスを隠す方向へと流れていく。
報告が遅れ、事実が見えなくなり、やがて組織は「何も起こらない安全な場所」になります。
けれど、それは本当の安全ではあ…
Published on 1 month ago
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