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【インタビュー】中村滉己、芸道20周年記念公演を11月7日に開催。「民謡が持ってるパワーは時代を越える」

【インタビュー】中村滉己、芸道20周年記念公演を11月7日に開催。「民謡が持ってるパワーは時代を越える」

Published 2 days, 8 hours ago
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https://barks.jp/news/1100717 民謡歌手で津軽三味線奏者の中村滉己が、11月7日(土)に東京・日経ホールにて<第36回ちよだシーズンコンサート 中村滉己 LIVE「Next Trad」>を開催する。 本公演は、3月にリリースされたアルバム『Next Trad』の名を掲げた、芸道20周年記念公演。中村滉己にとって、史上最大規模の公演でもある。 現代ではあまり馴染みのなくなってしまった“民謡”の魅力を、自分にしかできない形で伝えている中村滉己。今回の公演に向けての意気込みをたっぷり語ってもらった。 時代は変わる、民謡は進化する新しい民謡の形── ◆ ◆ ◆ ──前回取材させていただいたのが2月。その後に大学を卒業され、いまはより一層アーティストとしての活動に注力できているのではないでしょうか。 中村:実は、学生の頃とそこまでスタイルは変わってないんです。どこかの企業に就職したとかでもないですし、“慶應大学生”という肩書きがなくなったというだけというか。でも、その肩書きに差し替わる自分のキャラクターやカラーを見つけたいなという意識は強くなりましたね。 ──新しい中村さんのキャラクターは見つかりました? 中村:いまTikTokなどで生配信を頑張ってるんですけど、その中でリクエストが来た曲を全然知らなくても即興でジャムってみるということを続けていて。“中村滉己といえば即興演奏”みたいなカラーもいいかなと思っています。 ──結構マメに配信してましたよね。 中村:はい、コンサートがない時期とかは週3くらいでやってました。サイン会などがあったら、配信で話したことからファンの方と会話が広がったり、みなさん細かく動向を追ってくれてるなという実感もあって嬉しいですね。あと、和楽器奏者の間ではやっぱりこういう配信ってハードルが高くて。でも僕が続けていることで、“滉己がやっているならやってみようかな”ってハードルが下がったという方もいたり。やっぱり直接反応が見れるのがSNSのいいところですよね。 ──3月にリリースした、大学卒業と芸歴二十周年を記念したアルバム『Next Trad』の反響についてもお伺いしたいです。 中村:みんな共通して言ってくれるのが、スルメ曲だねっていうことですね。最初はどうしても「民謡…? バンド…? シンセサイザー…?」って“?”が多かったんですが、聴いていくうちに「OHARA」のフレーズが頭から離れなくなったとか、「MINATO」をドライブでかけたくなったとか、そういう反応が多かった印象です。 ──『Next Trad』に入っている民謡のメロディって、覚えやすいんですよね。 中村:何回も聴くうちに、頭に染み付いて離れなくなるというファンの方がたくさんいます。これは僕のアーティスト活動にも通じていて、2〜3回配信を見にきてくれた方が、そこからずっと常連になってくれたりとかするんですよね。 ──昨今の音楽は“短いフレーズでいかにバズるか”みたいな傾向があったりしますが、それとは真逆ですね。 中村:僕もこうなるとは思わなかったんですけど、10が20になり、20が30になり、そういう伸び方を自分でも感じられるというのは嬉しいことですね。そしてどこかで30が100になってバズってくれたらいいですよね。 ──『Next Trad』は既存の民謡のイメージをガラッと変えた作品でしたが、邦楽界の反応はどうでしたか? 中村:民謡の世界は保守派な方が多いんですが、そんな方たちがみんな「OHARA」について「悔しいけどこれはやられた!」って言ってくれて嬉しかったです。全然これまで僕の曲なんて知らなかったような民謡歌手の先輩が、車で必ず聴いてくれてたりという話も聞きましたし、リハのときの音出しの音源を「OHARA」にしてくれている方もいるんです。「OHARA」は結構振り切ったので、その潔さが良かったっていうことなのかなって思ってます。 ──“民謡を聴く、を日常に。”というテーマで制作された作品でしたが、それは浸透してきたなと思いますか? 中村:例えば車で聴いてくださるということとかは、まさに“日常”になった瞬間ですよね。前作アルバムのときは、「全体を通してよかったよ」という声をいただくことが多かったんですけど、『Next Trad』に関しては具体的に「どこそこでこういうふうに聴いてる」と言ってもらえることが多いので、そこは自分の中では成功だなと感じています。 ──アルバムを出したあと、初の海外公演も実現しました。 中村:音楽のオリンピックじゃないですけど、各国の団体がチームで来てその国の音楽を演奏するという公演に、日本チームとして参加させていただきました。これまで海外で演奏するというのがひとつの目標だったんですよ。それを達成できたので、次は違う国でどうやろうか、といった夢も生まれました。今回はヨーロッパで正統な演奏をしたので、今度はアメリカの方でロックっぽく弾いてみたいな、とか。 ──なるほど、いいですね。ヨーロッパの方々の反応はいかがでしたか? 中村:「ホーハイ節」をやったときにすごい拍手をいただきました。 ──え、「ホーハイ節」って刺さるんですか。 中村:多分キャッチーで、メロディもAメロ、Bメロ、みたいな感じで分かれてるからだと思うんですよね。雅楽チームも一緒だったんですけど、どうしても日本の雅楽や邦楽って抽象音楽で構成がわかりづらかったりするので。 ──いい経験になりましたね。 中村:はい。僕以外、東京藝大出身で、なおかついろんな挑戦されてる方々なので面白いチームでしたし。海外に行ってみて、こういう披露する場もあるんだという発見になりました。これまではただ海外に行ってみたいという思いだけだったんですが、こういう場所でのパフォーマンスも今後視野に入れていきたいですね。 ──演奏会だけでなく、民謡のワークショップとかもされてましたよね。 中村:アルメニアの国立音楽学校で、ゲスト講師として「津軽甚句」を教えました。普通は絶対に五線譜になんてしない民謡なんですけど、ローマ字で無理やり楽譜に起こして、僕が演奏するからこれで歌ってみてねって学生さんにやってもらいました。 ──歌えるものなんですか!? 中村:「Too Difficult!」ってめっちゃ言われました(笑)。 ──(笑)でも世界に広がっていく日本の民謡って、面白いですね。 中村:こういう体験の積み重ねで自分も成長できるのかなと思いました。 ──街中でも演奏されていましたが、ああいうのの反応は? 中村:滅多に行ける場所じゃないので、後悔ないようにたくさんやろうと思って。ウィーンにモーツァルト像があるんですけど、その横の宮殿みたいな場所で演奏したり、気球フェスティバルで有名なアルメニアの共和国広場で演奏したりとか。結構、通りすがりに「Wow!」とか反応してくれたり話しかけてくれたりしましたね。20周年という記念すべき年に、こんな経験ができて嬉しいです。やっとスタート地点に立てたという気持ちもあります。 ──そこから津軽三味線奏者の中村卓也とのユニット・ROCKGEN -六弦-のライブもあったり、<中村滉己リサイタル ACOUSTICS 2026>があったり、いろいろ活動されていました。振り返って、印象に残っていることはありますか。 中村:兵庫県立芸術文化センターで行ったROCKGEN -六弦-のワンコインコンサートは印象的でしたね。キャパ2000席が、発売から数分で即完したのが嬉しかった。そして、ワンコインコンサートということで初見の方が多いのはわかっていたので、その方たちに対して自分のパフォーマンスをどう展開していくかいろいろ考えたのがとても勉強になって。和楽器を知ってる方と知らない方、どちらに向けたセットリストを組むのかとか、見せ方の違いとか。以後、それを自分のコンサートでも応用しています。 ──和楽器を知ってる方向きのコンサートと、知らない方向きのコンサートって、具体的にどう違いを見せているんですか? 中村:知ってくれている人たちに対しては、自分の気持ちを吐露するかのようなセットリストにしますし、自分の世界に一緒に没入してほしいと思っています。逆に初見の方が多い場合は、カバー曲を入れてみたり身近に感じてもらえるような構成にしています。 ──いよいよ開催目前となってきた、史上最大規模で挑む11月7日(土)日経ホール公演は……。 […]
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