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誰もが犯罪者となりうる"業"をもっている|湊かなえ『告白』を読んで
Description
合掌。ここは金沢の片隅にある、和菓子と知的なお喋りを楽しむ喫茶店『みたらし煩悩茶屋』です。茶屋のマスターで、パーソナリティのみたらし法師が、日常のあれこれを「仏教」という甘味と合わせてお出しします。
「こんなことをするなんて、信じられませんね」——事件のニュースが流れるたびに聞く言葉です。でも本当に、自分には関係のない話なのでしょうか。
リスナーさんに勧めていただいて、湊かなえさんのデビュー作『告白』を読みました。愛娘を亡くした中学教師が、終業式の日に「犯人はこのクラスにいる」と語り出すところから始まる物語です。読み進めるほど、誰か一人が悪いのではなく、登場人物全員がそれぞれのきっかけで転がり落ちていく姿が見えてきました。
広告営業時代、理不尽なクライアントや自慢してくる同僚、言うことを聞かない部下に「消えてくれ」と思ったことは数えきれません。今日はそんな僕自身の心の中もさらけ出しながら、『歎異抄』の言葉などを手がかりに考えます。ネタバレはできるだけ控えていますので、未読・未視聴の方もどうぞ。
【本日のお品書き】
📚 読書生活を復活させたい。Kindleを買っては放置する日々
🃏 勧善懲悪にはもう飽きた?『ダークナイト』のジョーカーに目を奪われる理由
🏫 『告白』の衝撃の幕開けと、登場人物それぞれが抱える背景
🔪 「千人殺してこい」——『歎異抄』第十三条、親鸞聖人と唯円のやり取り
💭 「うざい」は心の殺人? 広告営業時代の僕が心の中で思っていたこと
🍵 人を殺さずにすんでいるのは、たまたま縁が来ていないだけ
【本日の仏語】
業縁(ごうえん)……行いの結果を引き起こす縁のこと。『歎異抄』には「さるべき業縁の催せば、如何なる振舞もすべし」とあります。私たちが罪を犯さずにいられるのは、心が善いからではなく、そうなる縁がまだ来ていないから。そう気づくと、今まわりにある縁が有り難く見えてきます。
【番組へのお便り・リクエスト】
『告白』を読んだ方・観た方、どの登場人物に一番「自分」を感じたか、ぜひ聞かせてください。「この本読んでみて」というおすすめも大歓迎です。日常の愚痴や虚しさはマシュマロ(匿名)へ、しっかりした人生相談はお便りフォームから。感想はハッシュタグ #みたらし煩悩ラジオ でお待ちしています!
【各種リンク】
note(文字で読みたい方はこちら)→ https://note.com/mitarashi_bonno