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Ep.1148 GoogleがAnthropicへ最大400億ドルの巨額出資──“ライバルかつ最大の顧客”を巡る新たなAI包囲網(2026年4月30日配信)
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2026年4月24日、ロイター通信やブルームバーグは、Googleの親会社であるAlphabetが、AIスタートアップのAnthropicに対して最大400億ドル、日本円にして約6兆円規模の巨額出資を行う計画であると報じました。まずは企業価値を3,500億ドルと評価した上で100億ドルを即座に現金で出資し、その後Anthropicが一定の業績目標を達成すれば、さらに300億ドルを追加出資するという異例の大型契約となっています。
周辺の市場動向に目を向けてみますと、このニュースの背景には、現在IT業界で巻き起こっている苛烈なインフラストラクチャー獲得競争があります。実はこの発表のわずか数日前、AmazonもAnthropicに対して最大250億ドルの出資を行うと発表したばかりでした。Anthropicは最近、プログラミング支援ツール「Claude Code」が爆発的な人気を博し、年間売上高のペースが昨年末の約90億ドルから一気に300億ドル規模へと急拡大しています。それに伴い、AIを賢くするための膨大な計算資源、つまりコンピューティングパワーが喉から手が出るほど必要になっていました。そこでGoogleは、自社のAI「Gemini」の最大のライバルであるAnthropicに対し、自社開発のAI半導体「TPU」やクラウドサービスを大規模に提供することで、彼らの成長を自社のクラウド事業の収益へと結びつけるという、非常にしたたかな戦略に出たわけです。報道によれば、2027年以降に5ギガワットという途方もない規模の計算能力がAnthropicへ提供される予定となっています。
一見すると「なぜ自社の強力なライバルを資金面で助けるのだろう」と不思議に思われるかもしれませんが、現代のAIビジネスでは「敵でありながら最も上得意な顧客でもある」という、持ちつ持たれつの関係性が当たり前になりつつあります。Googleとしては、Anthropicが開発中とされる次世代の超強力なAIモデル「Mythos」などの最先端技術にいち早く触れられるメリットもあります。巨額のお金と最新の半導体が交差するAI業界のトップ争いは、まるで壮大なチェスを見ているようで本当に興味深いですね。これからの私たちのビジネス環境に、こうした最先端の技術がどう優しく還元されていくのか、引き続き楽しみに見守っていきましょう。