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Ep.1080 Anthropicが放つ“危険すぎる”AIモデル──世界を守る盾「Project Glasswing」始動(2026年4月9日配信)
Description
2026年4月7日、生成AI「Claude」を手掛けるAnthropic社が、世界の重要なソフトウェアインフラを守るための新たな取り組み「Project Glasswing」を発表しました。このニュースは、AIの進化がいかに凄まじいスピードで進んでいるか、そしてそれが私たちの社会にどのような影響を与えるのかを改めて考えさせてくれる、とても興味深い内容となっています。
事の発端は、Anthropicが新たに開発した「Claude Mythos Preview」というAIモデルにあります。このモデルは、サイバーセキュリティの分野において、熟練の専門家をも凌ぐような驚異的な能力を発揮することが確認されました。例えば、オープンソースのオペレーティングシステムであるOpenBSDに27年間も潜んでいた未知のバグを発見したり、Linuxカーネルの複数の脆弱性を巧妙に組み合わせて、システムを完全に制御してしまう攻撃手法を自律的に編み出したりしたのです。海外のテクノロジーメディアなどの周辺情報によりますと、実はこの「Mythos」という名前、数週間前に公開データベース上に誤って情報が掲載されてしまい、一部の開発者の間では「かつてない強力なAIが登場するのでは」と密かに噂になっていました。
Anthropicは、この強力すぎるAIモデルをそのまま世の中に公開してしまえば、悪意のある攻撃者の手に渡り、世界中の経済や安全保障に甚大な被害をもたらす危険性があると判断しました。そこで彼らが取った行動が、攻撃者に渡る前に「防御側」にこのAIの力を提供するという決断です。それが今回の「Project Glasswing」へと繋がります。このプロジェクトには、Amazon、Apple、Google、Microsoft、NVIDIAといった、普段は激しく競い合っているIT業界の巨人たちがこぞって参加し、約40の組織が手を取り合って世界のサイバー防衛を固めることになりました。
Anthropicは、このプロジェクトに参加するパートナー企業に対して、「Claude Mythos Preview」を利用するための最大1億ドル、日本円にして約150億円相当の利用クレジットを提供し、さらにオープンソースのセキュリティ団体に対して400万ドルの寄付を行うことも約束しています。AIが急激に賢くなる中で、新しい技術をただリリースして終わりにするのではなく、特定のパートナーと協力して社会のインフラを先に強固にするというアプローチは、今後のAI業界における一つの新しい標準的なプロセスになっていくかもしれません。防御側がAIという強力な盾を手にすることで、私たちのビジネス環境や日常生活がより安全に守られる未来に期待したいですね。