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Ep.1090 Blockが描く組織の未来──「From Hierarchy to Intelligence」と中間管理職の終焉(2026年4月16日配信)
Description
2026年3月31日、BlockのCEOであるJack Dorsey氏とSequoia CapitalのパートナーであるRoelof Botha氏が、「From Hierarchy to Intelligence(階層から知性へ)」という非常に興味深いマニフェストを公開しました。この内容は、私たちが当たり前だと思っている企業のピラミッド型組織、つまり階層構造をAIの力で根本からなくしてしまおうという大胆な提案なんですよ。
彼らの主張によれば、現代の企業組織は2000年前の古代ローマ軍の時代から本質的に変わっていません。一人の人間が管理できる人数には限界があるため、組織を大きくするには中間管理職をいくつも挟む必要がありました。つまり、階層構造というのは人間の限界を補うための「情報伝達のプロトコル」に過ぎず、現代のビジネススピードにはもはや合っていないというわけです。そこでDorsey氏が目をつけたのがAIです。Blockでは現在、リモートワークで生み出されるチャットや文書、コードなどのあらゆるデータをAIに学習させ、会社全体の状況をリアルタイムで把握する「Company World Model」という仕組みの構築を進めています。これにより、これまで人間の中間管理職が担っていた情報のルーターとしての役割を、AIが完全に引き受けることができるようになります。
そうなると人間の役割はどうなるのかと心配になるかもしれませんが、Dorsey氏はむしろ人間を社内調整の煩わしさから解放すると語っています。人間は倫理的な判断や直感、そして顧客という現実の世界と向き合うことに専念すべきだというのです。
この画期的なビジョンに対し、市場の反応は大きく二つに分かれています。Sequoia Capitalのポッドキャストなどでは、企業全体が「ミニAGI」として機能する未来の働き方だと高く評価されています。また、KPMGなどのコンサルティングファームが指摘するエージェントAIによる数兆ドル規模の生産性向上の波に合致する動きとしても注目を集めていますね。しかし一方で、インターネット上のコミュニティや専門家の間からは厳しい声も上がっています。実はBlockは大幅な人員削減を行っており、一部からは「経営陣の失敗や株価対策のためのリストラを、AIという言葉を使って巧妙に正当化しているだけではないか」という見方も出ているんです。
いずれにせよ、AIを使ってマネジメントの階層を解体するというBlockの壮大な実験が、これからどのような結果をもたらすのか。もしこれが成功すれば、企業社会のあり方は根底から覆ることになるかもしれません。引き続き、この動向には注目していきたいですね。