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Ep.1098 Amazonが115億ドルでGlobalstarを買収──Appleも巻き込む衛星通信の覇権争い(2026年4月16日配信)

Ep.1098 Amazonが115億ドルでGlobalstarを買収──Appleも巻き込む衛星通信の覇権争い(2026年4月16日配信)

Season 1 Episode 1098 Published 3 months, 1 week ago
Description

2026年4月14日、Amazonが衛星通信大手であるGlobalstarを約115億7000万ドルで買収する最終合意に達したと発表しました。この巨額買収は、Amazonが展開を進めている独自の衛星インターネット網「Amazon Leo」を劇的に加速させるための非常に強力な一手となります。これまで衛星通信を利用するには専用の大きなアンテナが必要なケースが多かったのですが、Globalstarが持つ既存の衛星インフラや貴重な電波の免許を取り込むことで、私たちが普段使っているスマートフォンに直接電波を届けるDirect-to-Deviceのサービスがより現実的なものになります。


ここで一つ、非常に興味深いポイントがあります。それがAppleの存在です。実はAppleは、iPhoneの緊急SOS機能などを提供するためにGlobalstarのネットワークに深く依存しており、同社に20%の株式出資も行っていました。そのため、Amazonによる買収交渉は複雑なものになると見られていましたが、結果としてAmazonとAppleは新たな協業契約を結ぶことで綺麗に着地しました。これにより、今後もiPhoneやApple Watchの衛星通信機能は途切れることなく維持され、さらにはAmazon Leoの拡張された新しいネットワークを使って、将来のより高度な通信サービスを共同で開発していくことになります。


周辺の市場動向に目を向けてみますと、この買収の背景には宇宙ビジネスにおける熾烈な競争が見え隠れします。現在、低軌道衛星による通信分野では、イーロン・マスク氏率いるSpaceXの「Starlink」が約1万機の衛星を軌道に乗せ、世界中で圧倒的なシェアを握っています。Amazonも2029年までに約3,200機の衛星を打ち上げる計画を進めていますが、ライバルの背中はまだ遠い状況でした。しかし、今回すでに稼働しているGlobalstarの衛星網と、何億人という世界中のiPhoneユーザーという強力な顧客基盤を自陣営に引き入れたことで、AmazonはStarlinkに対する最大の対抗馬として一気に市場の勢力図を塗り替えようとしています。


私たちが海や山など、携帯電話の電波が全く届かない場所に行った時でも、空さえ見えていれば当たり前のように家族とメッセージができ、助けを呼ぶことができる。そんな安心感に満ちた未来の通信インフラをめぐって、地球上の巨大IT企業たちが宇宙を舞台に繰り広げる陣取り合戦がいよいよ本格化してきましたね。

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