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Ep.1056 Googleが放つ本格派音楽AI「Lyria 3 Pro」──3分の楽曲生成が変えるクリエイティブの未来(2026年4月2日配信)
Description
2026年3月25日、Googleは自社の生成AIアプリ「Gemini」向けに、最新の音楽生成モデル「Lyria 3 Pro」を発表しました。先月リリースされた通常の「Lyria 3」では最大30秒の楽曲生成にとどまっていましたが、今回のPro版では一気に最大3分間の本格的な楽曲を作成できるようになりました。単に長くなっただけでなく、イントロからAメロ、サビ、そしてブリッジへと至る「曲の構造」をAIが深く理解しているのが最大の特徴です。ユーザーは「ここは静かなボーカルで入り、サビで盛り上げて」といった具体的な指示を出すことで、まるでプロのプロデューサーのようにAIと対話しながら楽曲を練り上げることができます。
現在、音楽生成AIの市場ではSunoやUdioといった先行するスタートアップが人気を集めていますが、Googleは自社の強みである対話型AI「Gemini」の有料プラン(AI Plus、Pro、Ultra)にこのLyria 3 Proを統合する形で勝負に出ました。これにより、ユーザーはVlogやポッドキャスト、あるいは企業のプレゼンテーション用のBGMなどを、専門的なソフトを使うことなく、チャット画面から日常会話の延長で手軽に制作できるようになります。海外のテクノロジーメディアでも、アーティストやソングライターが楽曲のアイデアを形にするための「自律的なクリエイティブ・パートナー」として高く評価されています。
また、AIが作った音楽が著作権や倫理的な問題を引き起こさないよう、安全面への配慮も徹底されています。特定の有名アーティストの声をそっくりそのまま模倣するようなプロンプトはシステム側でブロックされる仕組みになっており、さらに生成されたすべての楽曲には「SynthID」という電子透かしが埋め込まれます。これによって、その曲がAIで作られたものかどうかを後からでも正確に判定できるため、人間のクリエイターの権利を守るガードレールとしての役割をしっかりと果たしています。
これまで「音楽を作る」という作業は、楽器の演奏スキルや専門的な知識が必要な、少し敷居の高いものでした。しかし、こうした高度なAIが私たちの身近なツールに組み込まれることで、誰もが頭の中にあるメロディや感情を、そのまま一本の美しい楽曲として表現できる時代がやってきました。私たちのビジネスの現場でも、自社のプロジェクトやブランドイメージにぴったり合ったオリジナルのテーマソングをAIと一緒に作る、なんていう風景が当たり前になるかもしれませんね。