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Ep.894 Meta、20兆円の巨額投資──Llama 5で狙う「AGIへの王手」(2026年2月5日配信)
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2026年1月29日、Metaが決算発表の席で示した数字は、シリコンバレーの常識すらも覆すものでした。マーク・ザッカーバーグCEOは、2026年の設備投資額を最大で約20兆円(1350億ドル)に設定すると発表。単一企業の年間投資額としては歴史的な規模であり、日本の防衛予算の2倍以上、ハンガリーのGDPにも匹敵する巨額のマネーが、たった一年でAIインフラに投じられることになります。
この異次元の投資の目的はただ一つ、次世代モデル「Llama 5」とその先にあるAGI(汎用人工知能)の覇権です。ザッカーバーグ氏は「数ヶ月以内に新しい基盤モデルを提供する」と明言しました。業界では、すでに稼働しているLlama 4を凌駕するこの新モデルが、個人の働き方を根本から変える「自律型エージェント」の決定版になると見られています。
今回の決算で特筆すべきは、この狂気とも言える投資を支えているのが、本業である広告ビジネスの「完全復活」である点です。AIを活用した広告配信システム「Advantage+」が驚異的な利益を叩き出し、純利益は約3兆5000億円と過去最高を更新。稼いだ現金をそのまま次世代AIのGPUとデータセンターに注ぎ込む、「最強のキャッシュフロー計算」が成立しています。
一方で、かつての看板であった「メタバース(Reality Labs)」には冷徹な判断が下されました。VR関連部門での人員削減と不採算事業からの撤退が進められており、ザッカーバーグ氏の関心が「ゴーグルの中の世界」から「AIという知能そのもの」へ完全に移ったことを如実に物語っています。
SNS企業としてスタートしたMetaは今、20兆円という莫大な燃料を投下し、世界最大のAIインフラ企業へと変貌を遂げようとしています。