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言語と思考 — フッサール現象学における〈意味〉について
Published 1 year, 3 months ago
Description
芦田宏直のこの論文(1990年)は、フッサールの現象学を参照しながら、言語と思考の関係を探求しています。芦田は、ポール・リクールの「口頭言語」と「文字言語」の区別を詳細に検討し、リクールが「公然的」と呼ぶ口頭言語の指示性と、文字言語の「非公然的」な指示性を比較します。そして、フッサールは言語の意味が知覚に依存しない「非公然的」な性質を持つと考え、言語の意味が実在する対象と必ずしも一致しないことを強調していると述べられています。さらに、言語の「トートロジー」、つまり言語がそれ自身の意味に向かう性質を、言語の実在性や対象性からの独立性、そして「超過する存在」として論じ、言語がそれ自体として「与えられている」意味であることを解明しています。