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Ep.841 OpenAIとソフトバンク、10億ドルを「Stargate」の電源へ──SB Energyへの出資が示すAIの“食料問題”(2026年1月15日配信)
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「AIの進化を止めるのは、計算能力ではなく“電気”かもしれない」──そんな懸念に対する一つの回答が、今日発表された大型投資です。OpenAIとソフトバンクグループが、米国の再生可能エネルギー企業「SB Energy Global」に対し、共同で10億ドル(約1500億円)を出資することが明らかになりました。
Bloombergによると、この巨額資金の使い道は非常に明確です。OpenAIが進める超巨大スーパーコンピュータ計画「Stargate」への電力供給です。
「Stargate」は、将来のAGI(汎用人工知能)を実現するために不可欠とされるプロジェクトですが、最大の課題はその消費電力でした。計画では最終的に5ギガワット、つまり原子力発電所5基分という途方もない電力が必要とされています。これほどの負荷を既存の送電網にかければ、地域の停電を招きかねません。
そこで白羽の矢が立ったのが、ソフトバンクグループのSB Energyです。同社はテキサス州やカリフォルニア州ですでに大規模な太陽光発電所を運営しており、Googleなどとも取引実績があります。今回の出資により、SB EnergyはStargate専用の太陽光パネルと蓄電池を大量に配備し、いわば「データセンターのための専用発電所」を構築することになります。
孫正義氏は以前から「AI革命には半導体とエネルギーの両輪が必要だ」と語ってきましたが、今回の動きでそのパズルが完成に近づきました。傘下のArmや自社開発チップ「イザナギ」で“頭脳”を作り、SB Energyでその“食料(電気)”を賄う。ソフトバンクはAIインフラのすべてを垂直統合で支える立ち位置を確立しようとしています。
OpenAIにとっても、サム・アルトマンCEOが以前から警告していた「エネルギー不足」を、最も信頼できるパートナーと共に解消へ向かわせる決定的な一手となります。シリコンバレーの競争は、ついにコードを書く速さだけでなく、土地と太陽を確保する速さの勝負になってきたようです。