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Ep.844 Google、AIコマースの「共通言語」を提唱──エージェント経済圏を加速させる新プロトコル(2026年1月15日配信)
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「これからは、AIがあなたのお財布を持って、買い物に出かけるようになります」──そんな未来がいよいよ現実味を帯びてきました。Googleは2026年1月11日、AIエージェントがWeb上のあらゆるECサイトでスムーズに商取引を行うための新しいプロトコルを発表しました。
これまでも、AIにおすすめの商品を聞くことはできました。しかし、「それを買っておいて」と頼むと、AIは途端に困った顔(……はしませんが、挙動不審に)なっていました。なぜなら、Amazon、楽天、Shopifyで作られた個人店など、サイトごとにログイン方法も、カートの仕組みも、決済の手順もバラバラだったからです。AIにとって、最後の「購入ボタンを押す」ハードルは非常に高かったのです。
今回Googleが発表したプロトコルは、この複雑な手続きを標準化するものです。Googleが持つ圧倒的な商品データベース「Shopping Graph」と連携し、AIエージェントは商品の在庫確認から、配送先住所の入力、そして決済処理までを、統一された「共通言語」で行えるようになります。
これにより、ユーザーは「来週のキャンプ用に、4人用のテントと寝袋を予算5万円以内で揃えておいて」と一言伝えるだけで、AIが複数のサイトを横断して最安値の組み合わせを探し、それぞれのサイトで決済まで完了させることが可能になります。
周辺情報として見逃せないのが、競合の動きです。実はOpenAIも同様の「Agentic Commerce Protocol」を提唱しており、Shopifyなどと連携を進めていました。しかし、Googleには「検索」という圧倒的な入り口と、すでに数多くのECサイトと連携しているShopping Graphという資産があります。 Googleはこのプロトコルをオープンにし、自社のGeminiだけでなく、他社のAIエージェントにも開放する姿勢を見せています。これは、AIコマースのインフラをGoogle基準で統一してしまおうという、同社の強い意志の表れと言えるでしょう。
店舗側にとっても、このプロトコルに対応することで、人間の客だけでなく、24時間365日働き続ける「AIの客」を呼び込めるようになります。ECサイトは今後、「人間が見て楽しいデザイン」だけでなく、「AIが読みやすい構造」であることが求められる時代になりそうです。