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第578回:ビジネスの決断のための情報探索の2つのポイント「いいところ探し」と「考えてから探す」の原則
Description
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
今回は、ビジネスの決断に本当に役立つ情報にどうたどり着くかというテーマでお話しします。単に情報を「集める」のではなく、自分の判断や行動につながる形で情報を“探索する”ための考え方について整理していきます。
この記事で得られること
このページを読むと、次のようなポイントが分かります。
- ネガティブ情報に振り回されない「いいところ探し」の視点
─ 世の中の事例や他社の取り組みを見るときに、ダメ出しではなく「ここはいいな」「ここだけ真似したい」を見つけていくための具体的な考え方。 - 「探す前に考える」ことで、質の高い情報に出会いやすくする方法
─ なんとなく検索するのではなく、事前に「知りたいことリスト」を持った上で情報を取りにいくための簡単な習慣。 - AIやニュース、SNSに触れるときに、自分の感覚を守るコツ
─ ChatGPT や Gemini を含む対話型AI(人工知能)の使い方のポイントと、他人の意見を先に見過ぎないためのちょっとした工夫。
先に結論:情報探索の3つの原則
本文では順を追ってお話ししますが、先に要点だけまとめておきます。
- 「いいところ探し」をする
ネガティブな情報は「これはやらない」という選択肢を減らす役割にとどまりがちです。
他社事例やニュースを見たときは、まず「どこが良いか」「どこなら真似できそうか」を探し、いいと思った理由と実行までの筋道をその場でメモしておくことが大事です。 - 探す前に考える
なんとなく情報を探すのではなく、あらかじめ「知りたいことリスト」を持った状態でニュースや情報に触れることで、「これは自分のテーマに関係ありそうだ」というポイントに気づきやすくなります。
ChatGPT や Gemini などの対話型AIを使うときも、ざっくりとした質問ではなく、自分の前提や状況を踏まえた具体的な問いにしていくことがポイントです。 - まず自分の感覚で考える
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のコメントやレビューを先に見過ぎると、自分の感覚が分からなくなりがちです。
まずは自分はどう感じたのかを一度整理してから、他人の意見を「材料」として取り入れることで、自分のレーダーやアンテナを鍛えていくことができます。
情報収集ではなく「情報探索」に切り替える
なぜ「情報をたくさん集めているのに決断できない」のか
情報は集めているつもりなのに、いざというときに「結局どれを選べばいいのか分からない」「行動に移せない」という感覚はないでしょうか。
私自身も、自分の情報の取り方を振り返る中で、「ここに1つ、分かりづらいけれど原因があるな」と感じるようになったポイントがあります。それが、「情報収集」と「情報探索」を混同してしまっているという点です。
「情報収集」という言葉から自然に行ってしまいがちなスタイルは、たとえば次のようなものです。
- すぐに役に立ちそうなノウハウやテクニックを
- 大量の情報の中から「宝探し」のように見つけ出して
- そのまま“ポン付け”しようとする
ただ、このやり方だと、たとえ「すぐ使えそうなノウハウ」が見つかったとしても、
- 他の人も同じ情報にたどり着いていて、優位性にならない
- 自分の状況と本当に合っているかどうかの判断があいまい
- そもそも「そのまま使えるノウハウ」自体がそんなに多くない
といった問題が出てきます。
ではどうすれば、自分の判断や行動につながる形で情報を“探索”して見つけていけるのか。ここが今回のテーマです。
「情報収集」と「情報探索」の違い
まず、言葉の定義をはっきりさせておきます。
| 概念 | イメージ |
|---|---|
| 情報収集 | 目の前にある情報の中から、使えそうなノウハウやテクニックを拾ってくるイメージ。 |
| 情報探索 | 先に「自分は何を知りたいのか」「どんな判断をしたいのか」を考えた上で、必要な情報を筋道立てて集め、判断や行動につなげていくプロセス。 |
同じニュースを読んだり、同じ本を開いたりしても、
「ただ眺める」のか、「自分の判断のために読み解く(自社ならどう応用できるかを考えながら読む)」のかで、得られるものはだいぶ変わります。
この前提を押さえたうえで、ここから「情報探索」を実践するための2つ(+1)のポイントを整理していきます。
ポイント1:情報の「いいところ探し」をする
ネガティブ情報が増えやすい理由
今の世の中を見ていると、ニュースサイトにしても、SNSにしても、多くの情報がネガティブ寄りになっていると感じませんか。
分断や対立をあおるような話題や、感情的なぶつかり合いのようなやり取りの方が、どうしても注目を集めやすいからです。その結果、SNSやネットニュースの世界で
