Season 7 Episode 142
◆#142「なぜ海藻は消えたのか?シーベジタブル友廣裕一さんに聞く、海の異変と再生への挑戦」(ゲスト:合同会社シーベジタブル共同代表・友廣祐一)概要
#142のゲストは、地下海水を用いた世界初の青海苔陸上養殖に成功したスタートアップ、シーベジタブル共同代表の友廣裕一さん。
いま日本の海では、海藻が失われる「磯焼け」という砂漠化が急速に進んでいます。生態系の底辺にある海藻が減ることで、魚介類の資源量も低下。海藻資源そのものが、気づかぬうちに危機に追い込まれているのです。
この課題に向き合うため、2016年に創業したのがシーベジタブル。これまでの研究開発により、国内に1500種類ある海藻のうち30種類以上で種苗生産技術を確立しました。
特に興味深いのは、海藻を栽培した海域では、していない海域に比べて最大36倍もの魚が戻るというデータがあること。「生態系の回復」「漁業の持続」「食文化の継続」を同時に実現できる可能性が広がっています。
さらに、組織づくりにも独自の哲学があります。10代から70代まで幅広いメンバーが所属し、採用のほとんどはリファラル。就職経験のない共同代表の2人が、気持ちが重なる相手と働くことをなにより大切にしながら仲間を増やしてきました。「ひと山当てたい」よりも「地域の海をよくしたい」。そんな自然体のスタンスが、多くの協力者を引き寄せています。
今回の前編では、海の未来を守るための挑戦と、その背景にある思いをじっくり伺っていきます。
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◆タイムライン
(00:48) 友廣祐一さん登場
(04:10) 自分の仕事をつくりたい!ヒッチハイクで巡った日本の田舎
(06:30) 共同代表・蜂谷さんとの出会いがすべてを動かした
(09:07) 海の環境はどうなっている? 海藻が消える本当の理由
(12:52) なぜ海藻はつくるのが難しいのか
(15:18) 国内1500種の海藻。そのなかで種をつくるという挑戦
(18:54) シーベジタブルの組織論。就職経験ゼロの共同代表がつくる会社
(20:27) 地域で働く人たちと、どんな現場をつくっているのか
(21:21) 年3回の全社合宿。現場をめぐり、海藻を味わう
(22:50) 地域とのマッチングは相性が大事
(28:16) 海藻が増えると魚が36倍に。データで見えた海の未来
(32:18) エンディング
【ゲスト】
友廣祐一(ともひろ・ゆういち)
大阪府出身。大学卒業後、日本の地域の現状を学ぶため、全国の農山漁村を訪ねる旅へ。東日本大震災後は、宮城県石巻市・牡鹿半島の漁家の女性たちとともに弁当屋やアクセサリーブランドなどの事業や、東京・墨田区で食べる人とつくる人がつながるマーケットを立ち上げる。その後、共同代表の蜂谷と共にシーベジタブルを創業。人や組織をつなぎながら、新たな海藻食文化をつくるべく駆け回る。
◆「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」とは?
週の真ん中にある水曜日は、1週間の折り返し地点。スウェーデンなどの北欧諸国では、この水曜日の夜を「小さな土曜日(Little Saturday)」と呼び、好きなことをしながらリラックスして過ごしているそうです。この北欧の習慣からインスピレーションを受けて生まれたのが、SmartHRがお送りするPodcast番組「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」です。 水曜日の夜を休日のようにくつろぎながら、「よく働くってなんだろう?」を問いのコンセプトに、個人の働き方はもちろん、組織やチームのあり方、仕事を通じた社会との関わり方に至るまで、これからの“働く”の兆しを筋書きのない対話を通じて探します。
※情報は2025年11月時点のものです。
Produce:SmartHR
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Published on 10 hours ago
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