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Ep.605 Woven Cityオフィシャルローンチ──“生活するテストコース”が動き出す(2025年10月2日配信)
Description
9月25日、トヨタが“生活するテストコース”ことWoven Cityのオフィシャルローンチを正式発表しました。企業・個人の「Inventors」が順次プロダクトの実証を開始し、住民「Weavers」も入居をスタート。アーティストのナオト・インティライミ氏がInventorとして参画し、テーマ曲の初披露も行われました。さらにスタートアップ等を対象にしたアクセラレータープログラム「Toyota Woven City Challenge - Hack the Mobility -」の公募が進行中で、応募締切は2025年10月14日とされています。
Woven Cityの“街としての実験装置”は、三本の道(歩行者専用/歩行者+パーソナルモビリティ/モビリティ専用)と、天候の影響を受けにくい地下動線、信号とモビリティの連動制御、多機能ポールによるセンサー実装などで構成されます。実証テーマには、BEVプラットフォームのe-Palette、電動小型三輪のシェアPMV、自律走行ロボットGuide Mobiが車両を届ける「Summon Share」、配送基盤「Smart Logistics」などが並び、実サービス前提の検証が同時多発的に走り出します。
段階的な居住計画は、まずPhase 1で約300人規模から始まり、ゆくゆくは約2,000人まで拡張する見通し。実証都市という“制御された現実空間”で、データ収集と安全性検証を繰り返して量産展開へつなぐのが狙いです。
宇宙分野との接点も鮮明です。WbyTは北海道の宇宙スタートアップ、インターステラテクノロジズ(IST)に出資・人材派遣を行い、ロケットの量産体制構築を支援。Woven CityのInventorとしてISTが参画しつつ、開発自体は同社拠点で継続し、トヨタとWbyTがものづくりの知見と人的リソースを提供する体制です。自動車の量産品質と宇宙の“打ち上げ頻度”を結びつける挑戦として注目されます。
ソフトウェア面では、Areneが車両・街・クラウドを横断する開発基盤となり、e-PaletteやSummon Shareのような“サービスとしてのモビリティ”を素早く更新可能にします。自律ロボットの知覚にはLiDARやカメラを組み合わせた技術が使われ、街側の信号・センサー群と合わせて、歩行者とロボット、シェア車両が安全に交わるための実地データが蓄積されていきます。
今回の発表は、スマートシティの実験を“ショーケース”から“暮らしの現場”へと引き上げる転換点です。Inventorsの多様な実証にWeaversのフィードバックが重なり、製品・サービスは日々磨かれる。自動運転、配送ロボット、モビリティのオンデマンド化といったIT×モビリティの主要領域に、量産前提の検証ハブが日本に生まれた意味は大きいと言えるでしょう。