今回は、来月頭に迫ったSlackのプラン変更の話題に絡めて、業務の中で重要なサービスを選ぶ際のポイントについて。社内コミュニケーションツールは中小企業がDXやIT化の第一歩として取り入れることが多いためか、どうしても「無料」のものを使いがちです。
Slack プラン内容変更
https://slack.com/intl/ja-jp/blog/news/pricing-and-plan-updates
もちろんコストがかからないのは大事なことなのですが、無料の物はそれがきちんと維持されるかどうかを見極めないと、その後のスイッチングコストが大きな物になってしまいがちです。
その辺りの詳細について。そして、Slackからの移行先選びの際に、あまりWeb上のコンテンツで触れられていないが、重要なポイントについてお伝えできればと思います。
具体的にお勧めのサービスもピックアップしています。
Slackは2022年9月1日から無料バージョンの内容変更と、有料プランの価格改定を行いました。プロプランについては5%程度の値上げなのでそれほど大きなインパクトはないでしょう。
ただ、無料版で使っていたユーザーにとっては大きな変更です。具体的には
です。あまりアクティブではないルームであれば、10000メッセージあれば1年くらい使えてしまう、かつダメになったら新規ルームを作って使い続けていたルームもあったでしょう。
しかし3ヶ月で「消えていく」となると、その様な運用もダメになります。
実質、無料ユーザーは消えてもいい話題位にしか使えなくなったと言ってもいいでしょう。
だったらBANDやLINEのグループで良い。(実際、BANDはLINEアカウントと別のプロフィールを作れるので身バレすることも無いですし、PCからもスマホからも使えるので意外に悪くないのではと思っています)
それ以上に「無料ツールはいつまでも無料じゃない」という事に気づかされたという声も多いです。
そうなんですよね、サービスの方針次第で、また有料部分のマネタイズ状況次第で、簡単に変わってしまいます。フリープランがなくなることもあります。
仕事なんだから有料版使えというのは正論ですが、中小企業だと稟議がおりなくて使いたくても使えないケースはまだまだ多いですよね。
こういう時に、海外などのレア系のツールを探そうとする方も多いと思うのですが、あまりおすすめできません。なぜなら、結構「無くなってしまう」事が多いからです。
レアな物は、裏を返せばメジャーになれなかったということなので、半分放置されているような物もあったりします。そのため、もし日本で「こんな隠れた良いツールがあった!」と人が押し寄せた場合、サービスが停止などの可能性があります。
「大事」なツールは持続可能性がとにかく大事です。スイッチングコストが馬鹿になりません。なので「既存のデータを移行できるかどうか」も重要なポイントの1つです。
こちらの記事もぜひご覧下さい。
Web系ツール導入基準として忘れてはいけない「サービス終了の可能性」
https://roundup-inc.co.jp/post-13925/
端的に中小企業のIT部門に入れる際にあるいは小さい企業・個人の方に取って何がお勧めなのか?について自分で試した物も含めてピックアップします。
たくさん並べるのは意味がないと思うので、お勧めの物3つに絞りました。
それぞれのツールをお勧めする理由はPodcastをぜひ聞いて頂ければと思います。
※Podcast配信時のプラン内容を前提にしています、変更の可能性もあるのでWebサイトを確認ください
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/free
TeamsはSlackのシェアを奪うために無償版を出しています。機能的にはほぼほぼSlackではないかと思うくらいに似ています。
こちらは無償版でもメッセージ通数の制限はありません。あるのはビデオ会議などの制限だけです。また、全てのMicrosft365についているので、実は有償版を使えるのに気づいていない企業もあるかもしれません。
Slackからのデータ移行ですが「可能です」
ただ、簡単とは言えません。具体的にはAzureのPowerShellというコマンドライン系のツールを使います。Slackからデータをエクスポートして、それを加工して取り込む形です。
とは言え現実的にはできないケースがほとんどです。できる道があるだけで御の字です。できる方がいれば、あるいはスポットで外部に依頼してもよいでしょう。
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