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第502回: Googleの初心者むけSEOガイドがボリューム半減?そこから考えるこれからのSEO

第502回: Googleの初心者むけSEOガイドがボリューム半減?そこから考えるこれからのSEO

Episode 503 Published 2 years, 1 month ago
Description

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回は、Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」がリライトされ、分量が大きく減るらしい、という話題から、これからのSEOをどう捉えるかを整理します。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • スターターガイド縮小の意図を、過剰に読み替えないための視点
  • 「Googleが言う必要がないこと」を削る流れが意味するもの
  • AIが絡む時代に、SEOをどう進めるか(改善の回し方)

スターターガイドの縮小は、Googleの方針転換というより、重複の整理と、初心者向けとしての役割の再定義です。

分量が半分になったからといって、やるべきことが大きく変わるわけではありません。

発言の切り取りや噂を追うより、必要な情報を分かりやすく出し、受け取られ方を観察し、改善を回す。これがこれからのSEOの軸になります。

今回の話題は「Googleの大きな方針変更」ではありません

今回取り上げるのは、Googleのポッドキャスト「Search Off the Record」の2024年1月25日公開回「Rewriting the SEO Starter Guide」で語られた内容です。

収録時点(2024年1月29日)では、新しいスターターガイド自体は公開されていないものの、「いまリライト中で、分量がかなり減る」という話が番組内で出ていました。

この話題が一部で取り上げられる中で、「ガイドが変わる=Googleが重視する要素が変わる」「これから気にしなくていいことが確定する」といった、表面だけを先に結論づける見方が出やすくなっています。

かし、実際のポッドキャストの口ぶりは、そのような方向ではありません。

ここは一度落ち着いて、何が起きているのかを分解して受け取るのが安全です。

なぜ「半分以下」までスリム化するのか

ポッドキャスト内で語られている縮小の理由は、主に次の方向に整理できます。 「削る=重要性が下がった」ではなく、「削る=文書としての役割を整理する」という意図です。

  • Google Search Central内の情報が寄せ集めになっており、内容の重複が多い(番組内では“カニバっている”という言い方も出ています)
  • Googleがわざわざ説明しなくてもよい一般的な技術説明が混ざっている
  • 書くことで余計な考察や誤解が発生しやすい論点は、必要最小限に寄せたい

つまり、「初心者向けとして読みやすくする」「重複を整理する」「Googleが担うべき範囲に絞る」というスリム化です。

この整理が進むほど、文書は短くなりますが、SEOの基本姿勢が別物に変わる、という話ではありません。

削られそうな話題の例と、その意味

HTTPSの説明は、減っても不自然ではありません

番組内では、HTTPSの説明は大きく削られるのでは、という話が出ています。

理由は明快で、「HTTPSとHTTPの違いをGoogleが解説し続ける必要はない」からです。

加えて、いまは多くのレンタルサーバーでHTTPS化が手順として組み込まれており、無料の証明書(Let’s Encryptなど)も普及しているため、初心者向けガイドで長く説明し続ける必然性が下がっている、という見立てです。

head内の要素の列挙などは「Googleが書かなくてもよい」領域です

現行のスターターガイドには、headタグ内で有効な要素としてタイトルタグやメタタグ、リンクタグ、スクリプトタグなどを説明する記述があります。 し

かし、これもHTMLの基礎に近い領域なので、初心者向けSEOガイドの役割としては、他の基礎資料に委ねたほうが整理がつきます。こうした部分が削られるのは、重要性が落ちたからではなく、文書の担当範囲を絞る動きです。

メタタグのように「泥沼化しやすい論点」

メタタグは昔から「意味がある/ない」の話題になりやすく、否定しても「本当は意味があるのでは」と深掘りされやすい領域です。 Googleが発言するほど推測が増えてしまう論点は、初心者向けガイドとしては扱いづらい部分です。

だからこそ、Googleとしては自分たちの実装に関わる最低限の言及に寄せ、それ以外はバッサリ削る、という方向になります。

ここを「メタキーワードが完全に意味を失う予兆」などに飛躍させるのは、この回の文脈とは噛み合いません。話題の中心は、予兆ではなく、ガイドをどう整理し、誤解を増やさない形にするかです。

ドメイン名の話は「SEOの新ルール」ではありません

ポッドキャスト内では、ドメイン名の付け方について「キーワードよりもイメージを優先したほうがよい」という趣旨の会話も出てきます。 ただ、これはスターターガイド更新の本筋というより、「ガイドに載せるべき内容かどうか」を参加者同士で議論している流れの一部です。

そのため、もし新しいスターターガイドにドメイン名の話題が入っていたとしても、「これで基準が変わった」「SEOの効き目が変わった」と受け止める必要はありません。 この回で言いたいのは、ドメイン最適化のテクニック論ではなく、初心者向けガイドの範囲をどう切るか、という編集方針です。

これからのSEOは「断言を追う」ほど難しくなる

Googleが昔のように「これが大事」と明確に示す場面が減り、一次情報が大量に出回る形でもなくなっていくと、外側は“断言しづらい世界”になります。

その中で軸になるのは、結局のところ「必要とされる情報を、分かりやすく出していく」ことです。

さらにAIが絡むほど、Googleにどう理解されるか、どう受け取られているかを観察し、改善していく姿勢が重要になります。 「まず出して、受け取られ方を見て、次を直す」というサイクルを回し続けることが、現実的な前進になります。

SEOに関わる支援の姿も変わっていく

テクニカルなSEOは大規模サイトを除くと難しくなっていきます。 その結果として、SEOだけを切り出して支援するのではなく、Webマーケティング全般や、Web戦略全体に関わりながら、改善の回し方を支える役割が中心になる、という見立ても語られています。

そのとき鍵になるのは、会社の外から“知識だけ”を持ち込むことではありません。自社の現場から出てくる一次情報(ファーストパーティーの情報)をどれだけ引き出し、どう表現し、どう改善に結びつけるか。 この部分に寄り添えないと、これからのSEO支援は成立しにくくなる、という問題意識がこの回の骨格です。

まとめ

スターターガイドの縮小は、Googleの方針転換というより、重複の整理と、初心者向けとしての役割の再定義です。

分量が半分になったからといって、やるべきことが大きく変わるわけではありません。

発言の切り取りや噂を追うより、必要な情報を分かりやすく出し、受け取られ方を観察し、改善を回す。これがこれからのSEOの軸になります。

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