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第509回:テキストコンテンツを伝わりやすくする5つのポイントとコアアップデート雑談
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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
自分ではよく書けたと思っているのに、お客さんに見てもらうと「分かりづらい」と言われてしまう。あるいは、Clarityのようなマウストラッキングのツールで見てみると、どうも文章を読んでもらえていない。コンテンツをどう良くしたらいいのか、悩むことはあると思います。
ライティングは、それだけで一つの職業が成立するくらいのスキルです。ライターの仕事には洞察力や経験、構成力、取材力なども含まれますから、簡単にうまくなるとは思いません。ただ、すぐに試せる考え方やテクニックはいくつかあります。
私も技術評論社さんから本を出しましたが、書いた原稿で残ったのは、だいたい3分の1くらいなんですよ。癖なのか、不安なのか、いろいろな角度で同じことを書いてしまうんです。編集さんに見てもらうと「こことここは同じだから」とバッサリ。たぶん3倍くらい書いて、残ったものが本になっています。実際に読んでみるとちゃんとまとまっているので、自分が悪かったなと思うわけですが。
今回は、Content Marketing Institute(CMI)の「6 Easy Things You Can Do To Improve the Content Experience for Your Audience」という記事をもとに、私の経験も交えてお伝えします。読み手が「読みやすいな」「分かりやすいな」と感じるためにできることです。元の記事は6項目ですが、ここでは私が取り上げたい5項目について話していきます。
Point1 : 「私は」ばかりになっていないか、主語を見直す
最初は、相手の気持ちになって書くことです。「それはそうだろう」と思われるかもしれませんが、文章の主語を見ると、直せるところが見つかります。
人の話を聞いているはずなのに、気づいたら自分の話になっている。相手が話していたら、そこにかぶせて自分の話をしてしまう。そんなことが文章でも起きるんですね。
「私はこう思う。私はこう思う。だから、あなたはこうすべきだと思う」。日本語では主語が省略されがちなので、「私」という文字がなくても、書き方が自分中心になっていることがあります。元の記事では、英語の「I」をできるだけ減らすという話が出てきます。
私もセミナーなどでお伝えしていますが、主語をできるだけ「私」から「あなた」へ変えてみてください。「私は、あなたを幸せにできる方法を知っています」よりも、「あなたが幸せになる方法を、私は提供できます」というように、相手を主語にして考えるんです。受け手にも、自分について話してくれていると感じてもらいやすくなります。
もちろん、コンテンツによります。代表者挨拶なら「私」が主語の方が自然ですから、無理に変える必要はありません。
ただ、キャッチコピーで「私たちは何々を大切にして、こういうことをやっていきます」と書いていたら、それは自分たちが主語です。「あなたは私たちのサービスを使うと、こういった未来を手に入れられます」という方向へ、主語をずらして考えてみる。そのまま「あなたは何々できます」と書くと日本語として不自然になることもあるので、そこはライティングの工夫が必要になります。
ここは元の記事に書いてあることから、私なりに話を広げています。まずは自分の文章を読み直して、誰の話になっているかを見てみてください。
Point2 : AIには文章作りの途中を手伝ってもらう
2つ目は、AIを恐れず使うことです。元の記事では、文法のミスを調べたり、読みやすくしたりするために使おう、という話が出てきます。
私はよく、入り口と出口は人間が担当して、その中間でAIを使うという話をしています。伝えたいことを決めるところから、最後の判断まで、全部を任せてしまうのは避けたいんですね。
頭の中に「こんなことを伝えたい」というものがあっても、慣れていないと、どういう構成で書けばいいか迷うと思います。そういうときに、いくつかパターンを出してもらい、「これが一番素直でいいかな」と選ぶ方が楽でしょう。書き慣れている人なら、自分で構成を出せばいいんです。
文章を書き換えたらどうなるか、何パターンか出してもらうのもいいと思います。周りの人に「これが一番読みやすいね」と言ってもらえれば、「そうか、こういう書き方が読みやすいんだ」と自分が学習できます。ある意味、千本ノックをさせてもらっているようなものです。AIを教師にして、良い文章を書けるようになる手助けをしてもらうんですね。
ただ、私自身、音声で話した内容をスムーズにテキストにできないかと試したときは、自動化するのは難しいと感じました。トピックを落としたり、言っていないことを付け加えたりするんです。それをやめさせようとすると、今度はものすごく短くなって、やはりトピックが落ちてしまう。そんな悩みもありました。
リライトやアイデア出しなど、途中を支えてもらう使い方はできると思います。でも、出来上がった文章をそのまま自分の伝えたいことだと扱わないようにしたいですね。
Point3 : 読み手への質問と、自分への質問を入れてみる
3つ目は質問することです。元の記事では、文章の中で読み手に質問を投げかけることを勧めています。私はこれを、もう一つの意味でも捉えています。
セミナーで少しだらけてきたと感じたとき、「皆さんはどう思いますか」「では、これを考えてみましょう」とワークを入れることがありますよね。自分で考え始めてもらう、参加してもらうやり方を、文章でもやってみてはどうかということです。
主張を続けている途中で「皆さんだったらどう思いますか」と入ると、読み手はふと、自分だったらどうかなと考えます。ただ、入れすぎるとしつこくて、うっとうしくなってしまいます。私は文章の中で1回か2回くらいかなと思います。テレビショッピングのノリを少し思い出していただくと、分かりやすいかもしれません。
もう一つ、私が有用だと思っているのは、お客さんから質問された場面を想像して、自分に問いかけることです。
書いた文章と同じ内容をセミナーで話したとして、「こんな質問をされたらどうしよう」「こういうことを聞かれるんじゃないかな」と考えていくんです。すると、自分の論理が飛んでいるところや、矛盾しているところ、実は話がまとまっていないところに気づくことがあります。
私も文章やレポートを書くとき、自分の中にもう一人、自分を作るようにしてやっています。「ここは本当?」「ここは飛躍していない?」「ここには論理性がないよね」と、自分で自分に質問するんです。口に出すとちょっと気持ち悪いので、頭の中でやっていますけれども。そういう意味でも、質問してみるのはいいと思います。
Point4 : 文章だけで終わらせず、別の形でも届ける
4つ目は、より多くのフォーマットで提供することです。ライティングそのものからは少しずれるかもしれませんが、文章は文章だけ、YouTubeはYouTubeだけで終わらせてしまうのは、もったいないと思います。
「動画は面倒くさいから文章にしてほしい」という人もいます。でも、文章の方が偉いという話ではないんです。人によって、情報を食べやすい硬さが違うだけで、そこに上下はありません。
ブログを書くのが得意なら、読み上げソフトなどで音声にすることもできます。話す方が慣れているなら、話した内容を文字にして、自分で読みやすく整える方法もあります。
うちでは音声配信を起点にすることが多いです。収録した音声を文字にして、動画を撮っていない場合は、電波がビビビッと出ているようなアニメーションと音声、字幕を組み合わせてYouTube用の動画にする。それから文章を読みやすく直してブログにし、一部を抜粋してメルマガでも紹介する。そういう回し方をしています。
一つの内容を、違う形で届ける仕組みを作っておくと、伝わる機会を増やせます。自分が発信したことがお客さん全員に伝わるわけではなく、もう偶然伝わるくらいの勢いなんですよね。
「いろいろなところで、何回も同じことを言っていいんだろうか」と思う方もいるでしょう。私はいいと思います。そう言われたらやめた方がいいかもしれませんが、言われるまでは、いろいろな媒体で同じような内容を扱ってもいいのではないでしょうか。そんなに重ならないですから。
私がこの話をした頃、うちのメルマガの開封率は40%くらいを行き来していました。結構高い方ではないかと思いますが、それでもメルマガで書いたことを音声配信でもう一度扱って、何か言われるわけではありませんでした。そういうものだと思います。
こうして別の形へ展開することは、リパーパスとも呼ばれます。ツールを使う方法もありますが、私が海外製のものをいろいろ試したときは、日本語への対応が弱くて