Episode 539
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このページでは、「Webマーケティングの世界を特殊だと思い込んでいることが、足踏みの大きな原因になっている」というテーマでお話ししたPodcastの内容を、読みやすい形に整理してお届けします。
前回は「予算」や「リソース」の話、特にマーケティング予算の確保の考え方についてお話ししました。今回はそこから一歩進んで、「そもそも戦略や計画をどう立てたら良いのか」という相談にお答えしていきます。
まとめると、今日お伝えしたかったポイントは次の通りです。
もし、今の状況がうまく回っていないように感じたら、
を一度整理してみるところから始めてみてください。その上で、
といったことを、少しずつ考えていくと、今までよりも進みやすくなるはずです。
日々、相談や企業研修の場でよくいただく声として、次のようなものがあります。
ここで押さえておきたいのは、「計画が立てられない」と感じている人には大きく二つのタイプがある、ということです。
自分がどちらのタイプに近いのかを一度整理してみると、この先何から手を付けるべきかがかなり変わってきます。
まず、戦略や計画の話は、ざっくりと次の3つの層に分けて考えると整理しやすくなります。
ゴールデンサークル理論と呼ばれる考え方と近いものですが、ここでは難しい理論としてではなく、「話を整理するための3階建ての構造」として捉えていただければ十分です。
ご興味がある方はこちらのTED動画がオススメです。
さて、多くの企業では、Web担当やマーケティング担当がゼロからWhyを考えるというより、「会社としての方針」がある程度決まっている場合が多いと思います。その意味では、現場の担当者が実際に手を動かして悩むのは主に次の二つです。
この二つのうち、どちらでつまずいているかによって、取るべきアクションはかなり変わります。
まず一つ目のタイプです。これは、リアルの世界では何度も計画や戦略を作ってきた経験がある方に多いパターンです。
こういう場合、実は「戦略が立てられない」のではなく、「WebのHowが分からないだけ」ということがほとんどです。
ここでとてももったいないのは、
「Webはまったく別世界だから、今までの経験は役に立たない」
と自分で自分の経験を否定してしまうことです。
Webマーケティングの世界は、営業やマーケティングの歴史と比べれば、まだせいぜい数十年程度の歴史しかありません。リアルの営業や販促に比べれば、経験者が少ないという意味では「若い分野」ではありますが、根本の考え方は大きく変わりません。
実際、私がご一緒してうまくいっている企業の多くは、次のような流れで成果を出しています。
つまり、「今までの経験を土台にして、その上にWebのHowを乗せていく」という発想に切り替えるだけで、かなりスムーズに計画を立てられるケースが多いのです。
では、足りないHowはどう補えばよいでしょうか。大きく分けると選択肢は二つです。
どちらが正解という話ではありません。大事なのは、
という姿勢です。
自社サイトから自分で反響を取っている中小企業の経営者の方々を思い浮かべると、多くの方がまさにこのパターンです。リアルでのマーケティング・セールスの経験を土台にしながら、Webならではの手段を少しずつ広げていくことで、「Webも自分たちの得意領域」に変えていっています。
次に、より苦しいのがこちらのケースです。
Published on 1 year, 1 month ago
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