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第553回:AI+LLM時代、ストーリーテリングは魔法の杖か?中小企業が本当に取り組むべきコンテンツ戦略

第553回:AI+LLM時代、ストーリーテリングは魔法の杖か?中小企業が本当に取り組むべきコンテンツ戦略


Episode 553


第553回_AI+LLM時代の中小企業のブランディング・ブランドサーチで重要なこと

内容について

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

まとめ:このページで分かること

このページでは、AIサーチやゼロクリックサーチが当たり前になっていく中で、ウェブサイトへのアクセスだけに頼らず、「ブランド名 × ポジティブな言葉」で選ばれるために、何をしておくべきかをお伝えします。

  • AIサーチ時代に、なぜ「ブランドの評判」がこれまで以上に重要になるのか
  • LLM(大規模言語モデル)の中で、会社名をポジティブなワードと結びつけるという考え方
  • 自社名で検索したときの現状のイメージを把握する具体的なステップ
  • ネガティブな情報への向き合い方と、ストライサンド効果を避けるための考え方
  • レビューや第三者サイトを含め、実態の伴うポジティブなコンテンツを増やす方法

特別なテクニックではなく、日々の活動と情報発信の積み重ねで、「定性的にも選ばれる会社」になるための視点を整理していきます。

AIサーチ時代にブランドの評判はどう変わるか

AIサーチとゼロクリックサーチで何が起きるか

ここ数年で、Google検索にしても、ChatGPT・Claude・DeepSeekのようなAIツールにしても、「AIに聞いて調べる」という行動が当たり前になってきました。今の流れが続けば、こうしたAIサーチは検索のメインストリームになっていくでしょう。

同時に、検索結果のページだけで答えが完結してしまい、ユーザーがわざわざサイトまで来ないゼロクリックサーチも、これからさらに増えていくでしょう。そうなると、

  • 会社のことを知ってもらうタイミング
  • 検討の初期段階での「第一印象」

が、自社サイトではなく、AIサーチや検索結果の要約・レビューなどで決まってしまう場面が増えていきます。

定性的な検索ワードが主役になっていく

今までも、Googleは自然な文章での検索をかなり前からサポートしていましたが、多くの人は習慣的に、まだ「単語検索」をしていることが多いですよね。いわゆるインターネットがまだ不便だった時代の名残りのようなものです。

ただ、ChatGPTのようなチャット形式のAIに慣れてくると、会話調・自然文で検索する人が明らかに増えていくでしょう。

例えば、旅行先を考えるとき、最初から

  • 「〇〇県 △△市 露天風呂付き客室 子連れ向け 温泉宿」

のように、条件がカッチリ決まっていることはあまりありません。実際には、

  • 家族連れで行きたい
  • 海がいいか、山がいいかはまだ決めていない
  • 予算はなんとなくこれくらい
  • 静かなところがいい
  • 行ったことのない場所に行きたい

といった、ぼんやりしたイメージからスタートすることが多いはずです。

今までの検索エンジンでは、「いい感じ 温泉」「静かな 温泉」といったキーワードを入れても、人によって違う「いい感じ」がなかなか拾えないという問題がありました。

ところがAIは、

  • 「いい感じって、静かさですか?景色ですか?ご飯ですか?」
  • 「何があったら最高と言えますか?」

といった形で、やり取りを重ねながら、ユーザーの「いい感じ」を、

  • 静か
  • ご飯が美味しい
  • スタッフが親切

といった検索しやすい言葉に落とし込んでいけるようになっています。

つまり、これからは「静か」「安心」「親切」「初めてでも分かりやすい」といった、定性的で曖昧な言葉を入り口にした検索が、どんどん増えていくでしょう。

ブランド名をポジティブなワードと結びつける重要性

LLMの中で「どんな言葉とセットで扱われているか」

こうした未来を考えると、自社のブランド名や会社名が、大規模言語モデル(LLM)の中でどんな言葉とセットで扱われているかが、今まで以上に重要になります。

ユーザーがAIに対して、

「株式会社〇〇って実際どうなの?」

と聞いたときに、

  • 安心・丁寧・相談しやすい・対応が早い

といった言葉と結びついているのか、

  • ブラック・危険・対応が遅い

といった言葉と結びついているのかでは、結果はまったく変わってきます。

SNSの「過去掘り」と同じことが検索にも起こる

今でも、SNSでは過去の投稿が掘り返されて、

  • 昔の発言との矛盾
  • 昔の問題行動

などが取り上げられ、その結果、キャンセルカルチャー的に強く批判されるケースが増えています。

昔のインタビュー記事や発言を持ち出されて、

  • 「昔こんなことを言っていたのに、今は違うことを言っている」
  • 「昔は良くないことをしていた」

と叩かれてしまうわけですね。

この流れは、SNSだけの話ではなく、検索やAIサーチの世界にも広がっていくでしょう。


Published on 9 months, 2 weeks ago






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