Episode 554
このページでは、WordPressサイトを「作ったまま放置」してしまうことのリスクと、その対策、そして代替案としての Wix という選択肢についてお話しします。内容を先にざっくりまとめると、次のようになります。
ここから先は、ポッドキャストでお話しした内容をベースに、できるだけそのままの温度感で整理しながら、順番を入れ替えつつ読みやすい形にしていきます。
「とりあえずWordPressで作ってもらったけれど、その後ほとんど触れていない」「メンテナンスって聞くけれど、正直あまり分からないまま放置している」 そんな状態になっているサイトは、実はかなり多いです。
問い合わせをいただいてサイトの中を見てみると、
といった状態で止まっているケースは、決して珍しくありません。
この記事では、そのような「なんとなく不安だけれど、何をどう考えればよいか分からない」というモヤモヤを、リスクと対策、代替案という3つの切り口で整理していきます。
まず前提として、私はWordPressはきちんと運用されていれば本当に素晴らしいソフトウェアだと思っています。 実際、うちで制作・納品しているサイトのうち、感覚的には7〜8割がWordPressベースです。
WordPressが選ばれる大きな理由は、だいたい次のようなところです。
こういった背景もあって、「コストを抑えたい」「自分たちで更新したい」という相談をいただいたときに、WordPressを選ばれることはとても多いですし、私自身も条件が合えば積極的に提案しています。
一方で、便利さの裏には必ず注意点があります。WordPressの場合、その一番大きなポイントが、 作って終わりではなく、日々のメンテナンスが前提になっているということです。
ここがあいまいなまま、
という理由だけでWordPressを選んでしまうと、あとからセキュリティリスクと運用コストの両面で「こんなはずでは」となりやすいところがあります。
「WordPressは脆弱性が多い」「セキュリティが心配」という話を、漠然と耳にされたことがあるかもしれません。 ただ、どれくらいの頻度で問題が見つかっているのかまでは、あまりイメージしづらいですよね。
WordPress向けのセキュリティプラグインとして有名な Wordfence(ワードフェンス) は、運営会社が週次で 「Weekly WordPress Vulnerability Report」 というレポートを出しています。 そこでは、ある週だけでも100件を超える脆弱性が報告されていることがあります。
その中には、
が混ざっていて、重大〜重要クラスのものだけでもざっくり4分の1程度を占める週もあります。
さらにポイントなのは、
Published on 9 months ago
If you like Podbriefly.com, please consider donating to support the ongoing development.
Donate