【本シリーズを監修した原大介先生からのコメント】
115:20「コーダ」について
→ CODA(コーダ)は、両親または片方の親がろう者である聴の子どもを指します。
"CODA"は”Children of Deaf Adults”の各語の頭文字を並べて作られた頭字語です。
22:28「ろう者ががんばっても(音声言語が)できるようにならない」について
→実際には、(個人差はありますが)日本語や英語の読み書き(書記言語)を身につけているろう者はいます。手話学の分野では、「読み書きの日本語・英語」を「書記日本語」・「書記英語」、「話して聞く日本語・英語」を「音声日本語」・「音声英語」と呼び、両者は区別して記述されることが一般的です。
つまり、「音声言語」という表現は、
(A)日本語や英語そのものを指す場合
(B)「書記言語 vs 音声言語」という対立における後者としての「音声言語」を指す場合
があります。
動画内での「音声言語」が(B)の意味で使われていることを視聴者が正しく理解すれば誤解は生じませんが、「日本語(全体)」のように解釈されてしまうと、「ろう者は、音声日本語だけでなく書記日本語も使えない」といった誤った印象を与えてしまう恐れがあります。
また、38分過ぎに堀元さんがお話しされているように、声を出して日本語を話す方や、口の動きから話し言葉を理解する方もいます。そのため、厳密にいえば「書記日本語」だけでなく、「音声日本語」も(程度の差はあれ)身につけているろう者もいる、という認識の方が現実に近いのではないかと思います。
【概要】
「みんなが手話で話した島」はなぜ崩壊した?「島にろう者が多かった理由」「統計的差別と関心のパターナリズム」「理想郷はフィクションじゃない」など、自然に発生した理想郷とその崩壊について話しました。
【目次】
00:00 島にろう者が多かった理由
11:29 手話は消滅した
13:46 手話の国を作ろうとした結果
18:49 理想郷はフィクションじゃない
26:00 統計的差別と関心のパターナリズム
38:56 ろう差別のない島から差別を考える
【参考文献のリンク】
◯みんなが手話で話した島
https://www.valuebooks.jp/bp/VS0084950741
◯目で見ることばで話をさせて
https://www.valuebooks.jp/bp/VS0083321872
◯手話の世界を訪ねよう
◯PLURALITY
https://www.valuebooks.jp/bp/VS0092698837
◯社會部部長(義務教育はなぜつまらないか)
https://www.youtube.com/watch?v=NY0L5FqFJ8Q
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【堀元見プロフィール】
慶應義塾大学理工学部卒。専攻は情報工学。理屈っぽいコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。
Twitter→
Published on 1 week ago
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